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水疱性類天疱瘡

On 2006年2月8日, in 症例, by 佐藤

症例 75歳 女性

現病歴:
高血圧、脳梗塞後遺症等の慢性疾患にて長期治療していたが、平成15年7月から18年1月まで著変を認めなかった。1月19日38度の高熱が出現。往診にて抗生物質の点滴、内服の治療を続けたが、改善せず(インフルエンザ検査は陰性)。1月28日から近医にて入院治療(抗生剤中心)を受け、2月初旬には改善し退院する。この時点にて皮膚の発疹、かゆみはなかった。

2月8日往診にて、皮膚の掻痒感と下肢の掻破痕があり、抗ヒスタミン剤の内服(ニポラジン)とステロイド剤の軟膏にて治療を開始する(この時は水疱を認めず)。その後も同様の症状が続き、アレロックの内服、マイザー軟膏に切り替えるも改善せず。2月20日には写真No1のような大きな水疱が下肢中心に多発しているのを認めた(写真は2月22日撮影)。2月21日中央病院の皮膚科紹介したところ、皮膚生検等から上記診断となる。ミノマイシン200mg、セルテクト2T、28日からプレドニン(5)2T追加、デルモベート軟膏外用治療にて改善していった。写真No2はプレドニン内服約1週間後の撮影である。大きな水疱が消えて、全体に枯れかけていた。掻痒感も改善してる。現在のところ著効のようである(3月8日時点)。

 

2月22日撮影

 

3月8日撮影

 

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