調査と研究

調査と研究

マラソン中の突然死

●フルマラソンの血液データ (サプリメント効果)

フルマラソン3大会において大会前後で血液検査を行いました。大会前は前日の午後0時前後、大会後は翌日の午後3時前後に採血しました。その間は全く運動は行っていません。またサプリメントは大会1週間前から服用していません。南阿波にてはレース中、レース後も服用していない条件で採血を行いました。瀬戸内海フルマラソンにおいては、レース前にヴァームを1袋、レース中に2袋服用し、同様に紀州口熊野にてはアミノバイタルプロを服用しました。

血液CPK値 (正常値 40〜200)

  南阿波サンラインフル
(2003.11.16)
瀬戸内海フル
(2003.11.30)
紀州口熊野フル
(2004.2.1))
サプリメント なし ヴァーム3袋 アミノバイタルプロ
3袋
大会前 122 137 121
大会後 241 212 291
倍率 1.98 1.55 2.40
完走時間 4時間58分 4時間21分 4時間37分

サプリメント服用なしのフルマラソンにおいては翌日のCPK値は約2倍に上昇していました。サプリメントのヴァームを3袋服用したフルマラソンにおいてはその倍率は約1.5倍でした。よって骨格筋の疲労度(ダメージ)を表すCPK値はヴァーム服用にて改善したようにと思われます。紀州口熊野においてアミノバイタルプロ服用は自覚的にもCPK値からも十分な効果はなかったような気がします。これらはその時の体調、コースの違い等によるかもしれませんが,再検を要すると思われました。なお、完走時間に差がみられますが、南阿波においては伴走者という立場で走りました。ブラインドランナーが30km過ぎから腰痛が出現し、数回立ち止まったためッ少し時間を要しました。走り自体は3大会同様の走りでありました。

参考のためハーフマラソンにおけるCPK値をチェックしてみました。塩江ハーフマラソンはハーフの大会でもアップダウンの最も厳しい大会の一つであります。完走時間は他のハーフマラソンよりかなり長く要しました。しかしながら、CPK値は正常範囲内でありました。1大会のデータしかありませんが、ハーフマラソンぐらいの2時間前後のランでは骨格筋のダメージは少ないのではと推察されます。よってサプリメント効果もあまり期待できないかもしれません。

マラソン距離によるCPK値の比較(サプリメントなし)

  奥熊野100km 飛騨100km 南阿波フルマラソン 塩江ハーフマラソン
大会前CPK値 136 111 122 116
大会翌日CPK値 927 1319 241 135

【CPK正常値 40〜200】

他の検査結果

  南阿波前 南阿波後 瀬戸内海前 瀬戸内海後 口熊野前 口熊野後
GOT(10〜35) 13 15 14 15 15 18
GPT(5〜40) 10
LDH(110〜220) 187 196 192 194 181 203
総蛋白(6.5〜8.2) 7.9 7.2 7.7 7.1 7.8 7.2
ヘモグロビン(14〜18) 15.0 13.7 14.5 14.1 15.0 13.7
赤血球(×万)
(410〜530)
489 442 469 463 489 439
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